長かった受験勉強が終わり、いよいよ試験本番。
さて、子供の大学受験には親はついていくべきなのでしょうか?
試験当日に子供に1人で行かせるべきか、それとも仕事を休んでまで親がついていくべきか?
悩んでいる親御さんも多いと思います。
子供の大学受験に親がついていくことにはメリットとデメリットがそれぞれあります。
また、ついていくことになった場合は、気を付けなければならないこともあります。
親御さんの仕事の都合や、お子さん本人の希望など、各家庭によって事情があるかと思いますので、是非、本日お話しすることを参考にしてみてください。
大学受験で親が仕事を休むのはありなの?
大学受験に親が仕事を休んでまでついていくべきかどうかは、大学の場所がポイントとなります。
日帰りで行ける場所、いわゆる実家から通えるような場所へは親がついていかないことが多いです。
それに対して、宿泊を伴うような遠方の場合は、親も一緒に行くことが多いです。
では、親御さんが受験会場についていく理由について見て行きましょう。
理由1:慣れない土地に子供1人で行かせるのは不安なため
ただでさえ試験で緊張しているお子さんに、「無事に辿り着けるだろうか」という余計なストレスを与えたくないという親心があるようです。
「経験として1人でやらせるべき」という意見もありますが、経験させるなら受験の後でも充分間に合いますしね。
当日は「試験にのみに集中して欲しい」と思う親御さんも多いことでしょう。
また、受験シーズンは冬場なので、大雪などで交通機関が麻痺してしまった場合に、お子さん1人だと「大学に連絡する」「タクシーを使う」などの臨機応変な対応ができない恐れもあります。
そうなった場合は、やはり経験豊富な大人がついている方が、お子さんも安心できるはずです。
理由2:現地での食事をサポートするため
遠方から受験に来る学生は、多くがホテル宿泊になることでしょう。
その際、要となるのが食事環境です。
高校3年生では、なかなか1人で外食することも慣れていないかと思います。
少しの時間でも勉強に当てたいところを、コンビニやレストラン探しに時間を割くのは極力避けものです。
また、大事な受験前日の晩御飯が、ホテルで1人でお弁当というのも、なんだか心細い上に寂しいですよね。
そこで、親御さんが代わりに食事を調達しに行ったり、お子さんがリラックスして受験に臨めるよう、一緒に食事を取ったりするケースもあるようです。
理由3:合格を想定した現地の下見をするため
親御さんが引率する理由で特に多く見られる理由がこちらです。
遠方の大学の場合ですと、合格後お子さんが一人暮らしをすることになります。
国公立大の場合、合否結果がわかるのが入学のおよそ1ヶ月前というケースも珍しくなく、合格後に部屋探しをしていると、ほとんど物件が残っておらず入学に間に合わないというケースが多々あります。
そのため、学生向け物件や下宿には、合格前に予約が可能なものが多くあります。
お子さんが受験中に、親御さんが代わりに物件の内見や、大学周辺の環境をチェックするというケースは最近非常に増えています。
以上の理由により、遠方の場合は親がついていくメリットはあります。
しかし、この後にも述べますが、同行する場合でも、くれぐれも過保護になりすぎないように注意しましょう。
また、お子さんによっては、試験前日は1人で落ち着いて過ごしたいと希望することもあるかと思います。
今はスマートフォンなどで電車の乗り換えや周辺の地図をいくらでも調べられますので、お子さんに任せられそうなら、思い切ってやらせてみるのも良いでしょう。
このように、お子さん自身が親の同伴に気乗りしない場合は、お子さんの意思を尊重してあげてください。
大学受験に親が付き添いするのは過保護?
親が大学受験に付き添いすることに関して、一概に過保護とは言えない面もあるでしょう。
先ほど述べたように、遠方の大学の場合は、下宿先の確保など、親も一緒に行く方が良いケースもあります。
しかし、宿泊先までの同伴ならまだしも、受験会場にまで同伴するかどうかは、大学へのアクセスなども踏まえてよく検討しましょう。
最近は、親が会場まで同伴するケースも増えているため、試験時間中にも家族控え室を準備している大学もあります。
大学によっては、郊外や山奥にキャンパスがあったりと、周りに時間を潰せるような場所がない場合もありますので、家族控え室の有無は事前に確認しておくことがおすすめです。
アクセスが不便な場所な上に、家族控え室もないとなれば、親御さんは宿泊先で待機しておく方が無難でしょう。
大学受験に親が口出ししすぎないよう注意
いくら子供が心配だからといって、親が干渉しすぎることは禁物です。
初めての大学受験。親御さんも心配ですよね。
ですが、
- 受験に関する問い合わせを子供の代わりに全て親がやってしまう
- 合格後の入学ガイダンスにまでついてくる
- 大学に馴染めない子供に代わって、親が大学に問い合わせる
など、いきすぎた干渉はお子さんのためにもなりません。
もしお子さん自身がサポートを希望した場合でも、できるだけ1人でできることは1人で
やってもらうように、誘導してあげてください。
いつまで経っても子離れできていない親が目立ちます。
それは子供への愛ゆえ…という親心もよくわかります。
しかし、何でもかんでも親が噛んでいては、お子さんの成長に繋がりません。
親の立場としては、少し背中を押してあげて、後はお子さんの自主性に任せましょう。
お子さんを信じて待つことも大事ですよ。
大学受験の親の付き添いまとめ
大学受験に親がついていくべきか?については、遠方の場合は、親が同伴することが多く、メリットも色々とあります。
但し、親が同伴する場合も、サポートは最小限とし干渉しすぎないように注意することが大切です。
お子さんが最大限の力を発揮できるようサポートしつつ、更に大学受験という経験を通して
大人への第一歩を踏み出せるように背中を押してあげましょう。