やってしまった!畳に墨汁の黒い点々が…
急いでふき取ったけど、うっすら残ってしまっているし!
どうしよう…
書初めや習字の宿題で、畳に墨汁をこぼしてしまうことがありますよね。
書道に慣れていない低学年のお子さんならなおのことでしょう。
そこで、畳にこぼしてしまった墨汁の汚れの落とし方をご紹介します。
どれもお手軽にできますよ。
お困りの方はぜひ試してみてください!
墨汁の落とし方にはこれが効く!畳にこぼしたての場合
まずは落ち着きましょう。
焦ってゴシゴシ拭くのはだめですよ!かえって汚れが広がってしまいます。
こちらで紹介する方法は、いずれも墨が乾く前の状態の時に効果的な方法です。
・中性洗剤を使う
台所やお風呂用に代表される洗剤です。
「中性」と表示のある洗剤をご用意ください。
200ccの水に対して5滴ほど洗剤を溶かした溶液を霧吹きに入れ、準備しておきます。
- ティッシュで墨汁をやさしくふき取ります。
- 薄めておいた洗剤溶液を、霧吹きでシュっと吹きかけます。
- 墨汁が浮いてくるので、ティッシュや布で拭きとります。
- 1~3を何回か繰り返したら、畳の目に沿って、歯ブラシで汚れた部分をこすります。
- 浮いた汚れをティッシュや布でふき取ります。
- 汚れ部分をドライヤーで乾かします。
- 汚れ部分が乾いてから砂消しゴムで軽くこすると、さらに目立ちにくくなります。
・小麦粉を使う
小麦粉など、乾いた粉であれば効果があります。
賞味期限が切れた小麦粉があれば有効活用できますね。
- ティッシュや布をのせて、墨汁を吸いとります。
- 汚れ部分が見えなくなるように、小麦粉をふりかけます。
- 指で墨汁と粉をやさしくなじませます。
- 粉がダマ状になるので、掃除機でこのダマを吸い取ります。
- 汚れが薄くなるまで、何回か繰り返しましょう。
・歯磨き粉を使う
歯磨き粉は、畳だけでなく衣類にも使えます。
小麦粉で取り切れなかった墨汁は、歯磨き粉も使ってみましょう。
同様の方法で、ご飯粒を使っても汚れを落とせます。
- 墨汁で汚れた部分に歯磨き粉を塗り、そこを歯ブラシなどで丸くこすります。
- ある程度こすったら、乾いた布でふき取ります。
- 仕上げに濡れた布でこすり、汚れを落とします。
- 汚れが薄くなるまで、繰り返します。
・大根おろしを使う
大根の辛味成分が墨汁の汚れを浮き上がらせ、汚れを落としやすくしてくれます。
- 大根おろしを墨汁で汚れた畳にのせます。
- 30分ほど放置すると、墨汁がきれいに畳から浮いてきます。
- 汚れが浮き上がってきたら、大根おろしごと拭き取ります。
- 仕上げに、乾いた布で拭き取ります。
墨汁が湿っているほど、これらの方法は効果が見られます。
要は、墨汁の汚れはスピードが勝負というわけですね!
墨汁の染み抜きは可能?畳に染み込んで乾いた場合
あぁ、こんなところにも墨汁が…しかも乾いちゃってるし!
と、後から墨汁の汚れに気づき、がっくり肩を落とされたママさん。
でも大丈夫ですよ!
染み込んで乾いてしまった汚れを落とす方法をご紹介しますね。
・砂消しゴムを使う
文字を消すように、砂消しゴムで汚れ部分を軽くこすります。
多少跡が残りますが、ちゃんと汚れが落ちますよ。
ちなみに、この方法でマジックなどの汚れも落とすことができます。
畳用ではないですが、衣服についた墨の汚れ落としに、このような便利グッズも販売されています。
もしお持ちであれば、畳にも試してみる価値はあると思います。
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こちらは最終手段になりますが、あまりに墨汁の汚れがひどい場合は、畳を裏返し・表替えする方法があります。
畳屋さんや、リフォーム業者、店舗によってはホームセンターでも扱っているところもあります。
地域により異なりますが、裏返しの料金相場は1畳3,500円〜6,000円前後、表替えの料金相場は1畳4,000円〜9,000円前後です。
客間の畳など、どうしても妥協できない汚れならば、この方法を検討された方が手っ取り早いかもしれません。
ただし、次からは新聞を引くなどして、再発防止は徹底しておきましょう!
墨汁が落ちない理由を知って対策を!
墨汁とはすすを接着剤(ニカワ)で固めたものです。
すすとは、暖炉やろうそくなどを燃やした時に、天井などにつくあの黒い微粒子です。
そして、ニカワとは、動物由来のゼラチンを主成分とする接着剤です。
すすは大変粒子が細かいため、畳や衣服へ付着すると繊維の奥へ入り込んでしまいます。
そのため、ゴシゴシこすってしまうと、すすの粒子を奥へと押し込んでしまうことになるのです。
墨汁が乾くと、すすの粒子がそのまま繊維の奥に留まってしまうので、汚れを落とすことがより困難になってしまうというわけです。
この特徴を踏まえて、墨汁をこぼした時の対策は
- できるだけ素早く、ふき取るか吸い取る
- ごしごしこすらない
ということになります!覚えておきましょう。
まとめ
墨汁はこぼしてしまったら、すぐ処置をして被害を最小限にとどめましょう!
時間が経った汚れは、砂消しゴムなどの方法で対処しましょう。
少し跡が残りますが、だいぶ目立たなくなりますよ。
また、事前準備として
- 新聞紙やレジャーシートを敷き、その上で習字をする
- 汚れてもよい服装で習字をする
- 洗濯で落とせる墨汁を利用する
など、対策しておくとより安心ですね。