子どもの頃のお正月、とてもワクワクしませんでしたか?
いつもと違う雰囲気の朝、友達から届く年賀状…
そして何より楽しみだったのがお年玉!
我が家はお小遣い制度が無かったので、お年玉が唯一の収入源でした^^;
全員から受け取った後、おもちゃ屋さんや電機屋さんに連れて行ってもらって、何を買おうか悩んだものです。
でも渡す側は新年早々、なかなかの出費ですよね。
自分には子どもがいないのに、不公平だ!
こっちは一人っ子なのに、親戚の子は兄弟が多い…
そんなもやもやを抱えている人、結構多いのではないでしょうか。
そこで今回は「子どもの人数が違う場合のお年玉」についてお話していこうと思います。
お年玉の子供の人数が違う時ってどうしてる?
子どもの人数差に悩む人は結構多いのですが、大半の人は「仕方ない」と割り切っていました。
お年玉は子どもたちの楽しみですし、何より縁起物。
「大人の損得勘定で金額を減らしてしまうのは可哀想だ!」
という意見も。
確かに子どもの頃は何の疑いもなく貰っていましたし、大人の経済状況なんて考えもしませんでしたよね。
それでも万単位になることもありますし、一人っ子家庭からしてみれば、不公平に感じるのも無理はないのかもしれません。
では、不公平にならないためにはどうするのが良いのでしょうか?
1.大人同士であらかじめ相談しておく
子どもの人数が増えると、お年玉だけでなく、誕生日プレゼントや入学・進級祝いなど、いろんな面での出費が増えます。
『子どもがいるのはお互い様だから』と、大人たちで相談して金額や方法を決めている家庭が多くありました。
例えば、お年玉自体を廃止したり、一人っ子には一万円、二人兄弟には五千円ずつにするなど合計金額が同じになるように設定したり…といった具合です。
普段から仲が良くないと話を切り出すのはなかなか難しいですが、公平・不公平の面で言えば一番合理的な方法です。
2.金銭以外のものを渡す
お菓子やおもちゃなど、お金以外のものをお年玉にするという方法を取っている家庭もありました。
少額のものでも子どもは喜びますし、穏便に公平さを出すにはいいかもしれません。
ですが、子どもが大きくなると何をあげようか悩みますし、もしあげた物の金額を相手が知っていた場合に、トラブルになる可能性もあります。
合意の上ならトラブルも回避できますが、こちらもなかなか話しづらい内容です。
以上のことから、こちらの方法はちょっとハードルが高いかもしれませんね。
お年玉は一人っ子家庭だと損にならない?
どんなに工夫をしたとしても、人数差が埋まらない限りすっきりはしないと思います。
それならいっそ損得勘定で考えることをやめた方が楽になるでしょう。
そのためには、まずお年玉とはどういう文化なのかを知っておく必要があります。
元々、お年玉は神様にお供えしたお餅をおさがりとして、自分より下の人に食べさせたことが由来だとされています。
おさがりのお餅は『御歳魂(おとしだま)』と呼ばれていたという説も。
健康ですくすく成長するように、と神様からいただいた魂を子どもに与えていたわけです。
風習は時代を超えて受け継がれていきましたが、移り変わる時代の中で、お餅だけではなく品物や金銭も渡すようになっていきました。
こうした文化がいつから始まったかは諸説あるのですが、江戸時代にはすでに庶民にも浸透していたくらい歴史の深いものなんだそう。
由来を踏まえれば、子どもの健康を願って贈るものに「金額差が不公平だ!」なんてナンセンスだと思いませんか?
今まで当たり前にあった伝統文化を大人たちの都合で無くしてしまうのも、なんだか寂しいですよね。
親戚の子どもたちへ「あげている」のではなく、子どもたちの健康や幸せを願う気持ちや、自分が幼い頃に貰っていた分を下の世代にお返しするような気持ちで渡すと、もやっとした気持ちも減るのではないでしょうか。
それでもまだ腑に落ちない!
みんなどうやって納得してるの?
お金の価値観は人それぞれですし、そう思う方もまだまだいますよね。
ここで、一人っ子家庭の方たちはどう思っているのか、少しご紹介します!
1.『仕方ない』と自分に言い聞かせている
圧倒的に多かったのが、「仕方ないから」というものでした。
あくまで大人ではなく子どもたちにあげるものですし、損得勘定で動いても仕方ない。
日本の伝統文化だから仕方ない…といったように、自分の中で一番納得しやすいものを言い聞かせてみてはどうでしょう。
子どももいつかは大人になりますし、それまでの辛抱だと思うのもいいかもしれませんね。
2.未来への投資だと思っている
個人的に、なるほど!と思ったのがこちら。
親戚に若い世代がいると、老後は何かと安心だし投資する気持ちでお年玉をあげている、というものです。
頼る気はなくても、未来で何が起こるかなんて誰にも分かりませんよね。
最近は自然災害も多くなってきましたし、歳をとれば一人で動くのもなかなか難しい…
そんな頼らざるを得ない状況になったとき、交流が少ない人のことを助けようとする子はまず少ないです。
ならば幼いころから交流を深めていた方が、それこそ『得』なのではないでしょうか。
お年玉の人数差は金額で調整すべき?
さて、ここまで一人っ子家庭へ向けてお話をしましたが、ここでは多く貰っている側の対応について話したいと思います。
1.多く貰った分、多めに渡す
お年玉ってその人から貰える金額は大体同じですよね。
変わるとしても、子どもの学年が上がると数千円増えるくらいです。
例えば自分に二人子どもがいて、五千円ずつ貰っていたのなら、相手の子どもには一万円を渡すなど。
なるべく金額が同じくらいになるように渡すと、お互いに気を使いません。
2.お年玉+品物をあげる
こちらは普段通りのお年玉にプレゼントをつけて渡すというもの。
小さい子なら絵本やおもちゃ、小学生くらいからは図書カードなど、差額分で何か子どもが喜ぶようなものをプレゼントしているという人が意外と多かったです。
子どもじゃなくて親にお返ししたいと思う人は、菓子折りをつけるのもオススメです。
3.お年玉ではなく、別の機会にお返しする
一方で、お年玉はありがたく頂戴して、別の機会に調整するという人も多くみられました。
お中元では少しグレードを上げたものを贈ったり、旅行に行った際のお土産を渡したり。
中にはその家庭の子どもが結婚するときに、今までお年玉を多くもらっていた分、ご祝儀を多めに包んだという人も!
お年玉は好意で渡すものですし、思いがけないところで返ってくると、渡した側も嬉しいですよね。
まとめ
私の子どもたちは元々親戚が少ない上に、私の兄弟全員独身なのでお年玉を貰ったことがありません。
大人の立場からすれば、何も気を使わなくていいから最高!なのですが…
あのワクワク感や喜びを体験できないのは申し訳ないな…と感じることもあります。
大人になるとどうしても大人の目線で物事を決めてしまいがちですが、あくまでお年玉は子どもたちのもの。
自分が子どもの頃を思い返しながら、温かい気持ちで渡せるのが一番だと思います。