毎年テレビのニュースで各地の成人式の様子が報道されます。
テレビに映る成人たちはすべて華やかな振袖を着ていますが、成人式とは大人の仲間入りをしたお祝いの日であって、振袖を着る日ではありません。
お金がないから成人式に行けないなんて悲しまずに、自分の気持ちで優先したいことを確認してみましょう。
成人式にお金ないから行かない人っている?
成人式は振袖を着ていく人がほとんどで、そんなお金がないから行かないと考える気持ちもわかりますし、実際そういった理由で欠席する方も少なからずいます。
まずは自分の気持ちを考えて、何が一番大事にしたいことなのかを見つめてみましょう。
そうすることで、後悔のない過ごし方ができます。
・みんなが振袖なのに自分だけスーツなんて惨めだと感じる
別に振袖じゃないと参加してはいけない決まりはありません。
ですが、周りと比べて惨めな気持ちになってしまうと考えるなら、欠席しても良いでしょう。
・久しぶりに中学校の同級生が集まるから会いたい
同級生に会いたいのならスーツで出席しても全く構いませんし、式典の後の同窓会だけ出席するのも良いでしょう。
それでも振袖じゃないことが気になるなら、「バイトが休めなかった」など理由を作って、別日に自分で同窓会を企画して、そちらに参加しましょう。
・就職や進学のために、出身地ではないところで成人の日を迎える
周りは知らない人ばかりでつまらない、行く意味を感じないと思うなら、無理に出席する必要はないでしょう。
・振袖が着たい
振袖は未婚女性だけが着れるので、一度は着て頂きたいところですが、成人式に限らず、今後も着る機会はあります。
学校の謝恩会、友人・親戚の結婚式などがそうですね。
なので、社会人になってお金が入るようになってから、改めて自分で好きな振袖を買ったり、借りたりして写真を撮る方もいらっしゃいます。
成人の日は成人式だけが全てではありません。
また、「このように過ごすべき!」という決まりもありません。
今一度自分がどうしたいかを考えて、後悔のないようにして下さい。
成人式はお金がもったいないと感じている人多数!
振袖を購入するととても高額であること、自分で着付けできる人は少なく、着る機会が少ないので、ほとんどの人がレンタルです。
振袖レンタルの相場は20~30万円と言われていますが、これは含まれるセットの内容が多いからです。
振袖・襦袢・帯紐・バック・草履
ヘアメイク・着付け
前撮り
アルバム
成人式当日の費用
宅配便での返却
などがフルセットに含まれている上に、レンタル期間が1か月程度と長期的になることが多いため、費用が高額になるのです。
この金額をもったいないと感じる人も多いでしょう。
なにも豪華なフルセットにしなくても振袖を着ることは出来ます。
いくつか安く済ませる方法をご紹介しましょう。
1.早期予約キャンペーンやレンタル期間の短いプランを利用する
振袖レンタルのお店によって、プランが異なりますので、複数の店舗を比較検討するようにしましょう。
2.お母さんの振袖やいとこの振袖などを借りる
振袖があれば、ヘアメイクと着付けと写真だけで済みます。
私は実際に、母の振袖を借りたので、とても費用を抑えることができました。
3.訪問着を借りる
振袖は豪華ですが、着慣れないと動きにくいです。
訪問着なら、袖が短いので動きやすく、レンタル料金も抑えられます。
4.写真だけプランを活用する
お勧めなのが写真だけ撮るプランです。
これなら、1万円くらいからあります。
しかも、写真だけなら混雑する1月ではなく、都合のいい日を選べるのがポイントですね。
振袖レンタルのお店はたくさんありますが、中には着物とは呼べないようなペラペラの貧相なものもあります。
過去にニュースで大きく報じられたように、振袖レンタルを巡るトラブルもあったので、ネットだけで判断せずに、実店舗で実際に着物を見て、レンタルを申し込むようにして下さい。
成人式間近に慌ただしく動き出すのではなく、余裕を持って複数店舗を見て回れるようにしておくのも大事ですよ。
成人式に行かない理由がお金であっても恥じる必要はない!
最近は母子家庭、父子家庭も増えました。
経済的に困窮している家庭も多いのが実状です。
成人式の迎え方は式典に参加するだけではありません。
それぞれの人や家庭にあった過ごし方で良いでしょう。
成人式は成人を迎える人だけのものではなく、親にとってもけじめの日であるので、記念になるように過ごすのがお勧めです。
例えば、家族で外食する。家で一緒に食事をするなどです。
一緒に祝える人がいるのが一番で、これまで育ててくれたことへの感謝の気持ちを両親や家族に伝えましょう。
もう昔の話ですが、私の成人式のことをご紹介しましょう。
私は地元の学校に通っていなかったので、地元の友人は皆無です。
そのため、式典に行く理由もなかったので、出席しませんでした。
成人式当日は家で家族と食事をするだけでした。
当時私は短大に通っていたので、卒業式の後に卒業と成人のお祝いを同時にすることにして、遠方に住んでいるおばあちゃんを呼んで、みんなで外食をしました。
振袖は翌年のいとこの結婚式の時と、25歳の時の友人の結婚式の時に着て写真館で撮りました。
プロにメイクをしてもらったら、とてもいい出来だったので、「別人のようだ」と家族中で大笑いしました(笑)
成人式こそ出席していませんが、とても良い「成人」の思い出になりましたよ。
もう一度言いますが、振袖を着て式典に出席するだけが成人式の過ごし方ではないです。
ご自身で納得のいく形で成人を迎えられたら、それが一番です。
まとめ
最近は母子家庭や父子家庭が増えて、生活に困窮する家庭も多いので、成人式の振袖を用意するだけのお金がない家庭も多いです。
振袖レンタルの相場は20~30万円と言われていますが、これはフルセットなうえに、レンタルの期間が長い設定になっているからです。
もっと安くレンタルする方法もありますし、写真だけにとどめれば、1万円程度で済みます。
成人式の過ごし方は、振袖で式典に出席するだけではありません。
大人の仲間入りをするお祝いとして、けじめの日でもあるので、家族と一緒に食事をするなどして、これまで育ててくれたことへの感謝の気持ちが伝えられると良いでしょう。
何はともあれ、成人おめでとうございます!
素敵な大人になって下さいね^^