ゴロンと大きなスイカをご近所から頂いたら、嬉しい反面、どうやって保存しようか悩みますよね。
スイカは収穫後に他の果物のように追熟(食べ頃になるまで待つこと)はしないので、出来るだけ早く食べるのがベストです。
保存はカット前のまるまる一玉のスイカなら、実は常温保存(風通しの良い日陰で10~15℃)で2週間以上も持つのです。
常温保存可能となれば、スイカ一玉を貰って困っている人には、なかなかの朗報ですよね!
しかし、どうしても冷やしたスイカを食べたい場合はどうすればいいでしょうか?
一玉を冷蔵庫に入れる場合と、カットして入れる場合に分けて、解説したいと思います!
スイカは冷蔵庫でどれくらい日持ちする?ベストな時間は?
スイカは冷蔵庫に入れれば数日は日持ちしますが、長時間保存は好ましくありません。
なぜかというと、スイカは冷やし過ぎると甘みが損なわれてしまうからです。
スイカの食べ頃の温度は8~10℃程度です。
野菜室の温度は一般的に6℃前後で設定されていることが多いので、うっかり何時間も入れっぱなしにすると食べ頃の温度を下回ってしまいます。
ですので、スイカを丸ごと一玉を冷蔵庫で冷やすなら2~3時間がベストでしょう。
冷え過ぎない温度で食べる方が、甘くてジューシーで、シャリッとした食感のスイカを味わえますよ。
もしご家庭に、スイカが入る大きなバケツや桶があるならば、冷蔵庫よりも冷えすぎないので、おススメです。
スイカが入るサイズ…と言っても、スイカ全体が水に浸かる深さでなくても大丈夫です。
まず、氷を入れた冷たい水の中にスイカを浮かべます。
スイカ本体にはタオルや手ぬぐいをかけて、水道の水がチョロチョロと細くかかるようにしておけば、1時間ほどで8℃前後の食べ頃が訪れます。
ザクザク切って、みんなで食べましょう。
ちなみに、キャンプなどアウトドアでスイカを冷やす場合は、水の冷たい川に流されないように固定して、浸しておきましょう。
こちらは1~2時間程度が目安です。
実際キャンプでやったことありますが、最高に美味しかったです!
スイカが冷蔵庫に入らない場合は、カットしても良い?
もし、丸ごと一玉のスイカを「冷蔵庫に入れるためにカットする」とお考えであれば、それはNGです。
冷蔵庫に入らないのであれば、丸ごとのまま、切らずに涼しい場所で常温保管する方が良いでしょう。
冷たいスイカを食べたいのであれば、食べる直前に先ほどのように丸ごとバケツなどで冷やすか、食べる1時間くらい前にカットして冷蔵庫に入れておけば、いい感じに冷えたスイカが出来上がります。
カットスイカは傷みやすいので、切ったらなるべく早く食べてしまうのが良いのですが、どうしても食べきれずに残ってしまった場合は、断面をぴっちりとラップで覆ってから冷蔵庫で保存して下さい。
それでも、2~3日以内には食べてくださいね。
まとめ
夏の定番の食べ物であるスイカですが、ただの甘くて暑さしのぎの食べ物だと思っていたら大間違いです。
スイカには、夏を乗り切るための栄養がたくさん含まれています。
中でも、カリウムの利尿作用や夏バテ回復効果は有名です。
スタンダードな赤いスイカの場合だと、下手な野菜サラダよりも多くのβカロテンなど、栄養が詰まっています。
また、スイカは90%以上が水分で、糖分やミネラルも含まれているので、少量の塩をかけて食べるとスポーツドリンクに似た効果を発揮してくれるのだとか!
小さい頃からなんとなく親がやっていたから、自分もスイカに塩をかけて食べる習慣がありましたが、まさかこんな先人の知恵が隠れていたなんて…
ただの「甘さが増したように感じる」という錯覚のための塩だと思っていましたが、熱中症予防にも効果的な食べ物なんですね。
ここ数年の夏の猛暑を乗り越えるためには、ぜひ食べておきたい果物…いや、野菜ですね!
その季節毎に取れる作物は、その時期に身体が必要とする栄養が入っています。
冬には冬の食べ物を!夏には夏の食べ物を!です。
旬の物は季節を感じるだけでなく、大事な栄養源であることを忘れないで下さい。