社会人になると、会社という組織の中のルールに戸惑うことがあると思います。
「そんなルールおかしいよ」と、会社によっては首を傾げたくなるような、妙なルールに驚くこともあるでしょう。
その中の1つにあるのがお土産問題。
出張や旅行に行けば、お土産を買って来るのが暗黙の了解の会社もあれば、そういう慣例は一切なし!というような会社もあります。
私は何社か経験してきた身ですが、出張に行くと、「お土産はないの?」という女性陣からの無言のプレッシャーを感じました(笑)
会社にお土産を用意することは、別段変わったルールでもなく一般的なことですが、学生の時には、特に「クラスメートにお土産を買わなきゃ!」等と気を遣ったこともないでしょうから、最初は「え?買ってくるものなの?」と戸惑うかもしれません。
会社にお土産を買うことは、暗黙のルールとまでいかなくても、社会人としてのマナーの一環として、すべきことなのでしょうか?
会社のお土産事情について考えてみました。
会社へのお土産の基本マナーについて
会社が休みの時に帰省や旅行をすることは別に報告の義務もありません。
有給休暇を使って旅行する場合でも、休暇の理由はわざわざ報告する必要もないのです。
(これ意外と知られてないですが、聞く会社や上司って多いですよね…)
どこかに出かけるなんて、言わなければわかりませんよね。
ということは、会社へのお土産を買わなくても何の問題もありません。
では、どんな時には買う必要があるのでしょうか?
- 出張で遠方に出かけた場合
- 欠勤して旅行や帰省をした場合
この2つのケースでは、お土産はあったほうが良いと思います。
ただ、絶対に必要というわけではないので、個人の考え方の問題にはなります。
出張の場合は、同僚にお土産を頼まれることもあるので、断れないケースもあるでしょうから、その後の人間関係のためにも買っておく方が良いでしょうね。
冒頭で述べた私の例のように、特に女性陣にはお土産を渡して、ご機嫌になってもらう方が、仕事上何かと便利です(笑)
用意してなくてヒンシュクを買う方がよっぽど面倒なので(^^;)
また、休みを取って旅行や帰省をした場合に、自分の仕事を他の人に頼まなければいけないこともあるでしょう。
その場合は、お礼の気持ちを込めてお土産を渡すのがマナーではないでしょうか。
実際、1週間仕事を私に任せてカンボジア旅行に行った先輩が、帰国した時に何のお土産もなかったことがあり、衝撃を受けました。「お礼なしかよ!」って(笑)
まぁ、人それぞれの考えがありますので、「絶対こうしろ!」というものではないですが、お土産を買って来ないことにマイナスイメージを持つ人はあっても、お土産を渡して気分を害す人はそういないでしょう。
「チッ、こんなお土産ならない方がマシ!」とかいう人は、人から与えられたものに素直に感謝できない残念な人なので、スルーして下さい^^
会社でお土産を配るタイミングってどうしたら…?
会社へのお土産を買った後に来るお悩みが「配るタイミング」です。
タイミングを間違えると、仕事の邪魔になるし、せっかく配ったお土産の印象も薄くなるし…と、あれこれ思案するのが面倒でお土産を買わない人もいるくらいです。
私の経験上、ベストなお土産を配るタイミングはこれです。
- 昼休み
- お三時
昼休みは、ご飯を食べた後のお口直しやちょっとしたデザート代わりになりますし、渡してすぐ食べてくれる人も多いので、お土産の話題で盛り上がることも。
次にお三時も、ちょうど小腹が減ってきて、みなさんエネルギー切れを起こす頃なので、お土産を配ると、喜ばれることが多いです^^
この2パターン以外に、出勤してすぐ配るのが良いと言う人もいますが、朝はみなさん掃除やメールチェックでバタバタしていますので、タイミングが掴みづらいと思います。
もし、「朝しか時間がない!」という場合は、休憩スペースに
『〇〇へ行った来たのでお土産です。ご自由にお取りください。(名前)』
とメモを添えて置き、自由に取ってもらう形にすると良いでしょう。
そうすれば、1人1人に手渡しする手間が省けます。
出張帰りの男性はよく、ボス的な女性社員に「これ、後でみんなで食べて」とお土産を渡して、配り方はお任せしているケースがよくあります。
お土産を配るタイミングを掴むのが苦手な方や、多忙な方は、そうやって常時デスクにいる事務員さんに配布を任せてしまうという手もありますよ。
すると、大抵頃合いを見計らって「〇〇さんからです~」と良しなに配ってくれます^^
もしもお土産を渡したことで、旅行について根掘り葉掘り聞かれるのが面倒くさいのなら、旅行に行くこと自体も秘密にして、お土産もナシにすればOKです。
ただ、お土産をきっかけにして、職場の人と話に花が咲いて仲良くなれることもありますから、必ずしも悪いことばかりではないですよ。
ちなみに連休明けのお土産は、出勤後2日目に配るのがおススメ。
1日目はみーんなお土産を持ってきているので、自分のお土産の陰が薄れがちになりますし(笑)、「わぁ、またお土産かー。もうお腹いっぱいだなー。」という雰囲気にもなりがちです。
ちょっと注目されたい、または気遣いをしたいなら是非2日目を。
ちなみに私の事務所はみんなその考えに至ったようで、今では2日目がお祭り状態です(笑)
お土産を買ってもお礼を言わない人がいる…
せっかくお土産を買ったのに、お礼の言葉がないとガッカリですよね。
こちらは色々悩んで選んで、配るタイミングまで考えてるのに…
「もう二度と買うか!」と気分を悪くすることもあるかもしれません。
人の好意に対して、お礼を言うのは人としての当然のマナーです。
しかし、お土産を買う・買わないはあくまで個人の自由。
「あの人、お土産あげたのに、お礼も言わない!」と一方的に怒るのは早計かもしれません。
その人が「買ってきて」と頼んだにも関わらず、お礼を言わないのであれば問題ありですが、特に何かを頼んだわけではなく、お土産を配られる1メンバーに過ぎないのであれば、
「あ、なんか机に美味しそうな物があるな。いただきまーす。」
と特に何も考えずに食べてしまうこともあるでしょう。
何も悪気はないのですが、男性によくあるケースですね(笑)
女性はやはり調和を重視するので、机にお土産が置かれていると「誰からですか?」と尋ねて、その人にわざわざお礼を言いに行ったりすることが多いと感じます。
また、世の中には色んな考え方の人がいるので、中には職場のお土産ルールに嫌悪感を持っている人もいるかも知れません。
「うわ、こんな風に買って来られたら、私も用意しなきゃいけなくなるじゃん。」
みたいなプレッシャーを感じる人もいるようです。
そして、単純に渡されたお土産が苦手な人もいるでしょう。
わさびや明太子が苦手だったり、甘い物が苦手だったり、外国のお菓子がダメだったり。
お土産を貰ってもお礼を言わない、それどころかちょっと迷惑そうな表情すら浮かべられるようなら、無理に渡さなくてもいいでしょう。
渡す前に一言「食べられますか?」と聞くのも手ですが、そういう人がいる職場こそ、食べたい人だけが取れるように、休憩スペースに「ご自由にどうぞ」と置くのがベストですね。
お土産を受け取る時に喜んでくれる人にだけ渡したいけれど、休憩スペースがないのなら、ロッカールームなど、仕事場以外でこっそり渡しちゃいましょう。
まとめ
会社へのお土産は、義務ではありませんし、無理する必要は全くありません。
他の人がお土産を配っているのを見て違和感があるのなら、やめてしまえばいいのです。
仕事とプライベートを分けて考えられるようにして、お土産問題はマイルールを貫きましょう。
私もどちらかというと、そういう慣例は「めんどくせ( ゚Д゚)」というタイプなので、長期休暇の時などは旅行に行くことすら黙っています。
「〇〇さんは連休どこか行くの?」と聞かれたら、「いや、家でゴロゴロっすね!」で通してます。これを言えば、それ以上は何も聞かれないので(笑)
ご自身が納得のいくお土産ルールに従うのみです!
良い休日をお過ごしください。